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「昨日までの私」にこだわるのが人間

20161002

昨日お話しした方から、たまたま将棋の話を聞きました。

最近はコンピューターと人間が対決する「電脳戦」というのがあるんだそうです。

将棋のこともロクに知らない私でも、なんとなくコンピューターが強そうなのは分かります。

でも、なぜコンピューターが強いのか、という理由のひとつを聞いて、ちょっとビックリ。

人間よりコンピューターのほうが頭がいい、といった単純なことではないらしいのです。

 

実は「過去にこだわらない」というのがね、コンピューターソフトの「強み」

「ここでは、こういう手を指すのが自分の定石……」みたいな「自分らしさ」とでもいうのでしょうかね。

そういう厄介な自意識を持たないコンピューターは、自由自在にその場にベストな策をズバッと取ってくるのだそう。

いっぽうの人間には、
「ここまでの経過」やら「自分らしいやり方」を否定できず、勝てる手が見えていても、なかなか方針を曲げられずに負けてしまうことがあるのだとか。

 

この話、面白いなぁと感心しながら聞いてしまいました。

だって、私たちの日常や恋や仕事のシーンにも、こういうことってありますよね。

「こういうこと」というのは
「自分が選んできた過去を切り捨てられないこと」です。

たとえば、「せっかく買ったんだから……」と思うせいで、捨てられないモノが増えて、部屋が片づかなくなるとか、

「この人を選んだのは間違いだったかも……」と思えてきても、「でも、好きになったんだし、ここまでつき合ってきたし……」と思ってズルズル別れられないとかね。

 

他人から見れば、愚かに見えることもあります。

それに、本人だって、「スパッと捨てればいいのは自分でも分かってるんけど、なんとなく、そう出来ないのよねぇ……」という感じだったりするでしょう。

こういうことになるのは、コンピューターと違って、私たち人間が
「勝つ」とか「成功する」とか、
そういうことを至上目的として生きていないということでしょう。

自分が選んだものに愛着を持ち続けたり、
これまでの自分を簡単に否定せず、認めてあげたりすることも大切にしながら生きている……ということかなと思います。

……なんていうことを考え出すと、
みなさんからいただくご相談にも、
「そんなのサッサと捨てちゃいなさい!」とか
「もう、その人とは別れたほうがいいよ!」とか、

それが正しい答えであったとしても、情のない鑑定をしたくはないものだな、と改めて思ったりもして……。

とはいえ、どうにも苦くて仕方のない恋や人生を変えるには、「過去からの縛り」を捨て去るのは、ひとつの大きな方策です。

過去に囚われないから勝てるコンピューター将棋のお話、あなたの心の片隅に残しておいてくださいね。

「いざとなれば、過去の選択へのこだわりを捨てる手もある」と思っていれば、いつかどこかで役立つかもしれません。

何か簡単なことで試してみるのもいいでしょう。
「昨日のまでの私」を捨てて、違うチョイスをしてみると、ちょっと人生が変わるかもしれませんよ。

とりあえず私は、「朝はごはん」という昨日までの私を捨てて、久しぶりにパンを食べてみました。

そうしたら、他のことも色々、変えてみようかな……という気分になって、
なんとなく人生に新たな風が吹き込んでくる感じがしたのでした。

 

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