濁音のない世界、ある世界~ふたつのタロット

20160704黒い雲がやってきて、ゴロゴロと雷が鳴りだし、夕立がやってきました。
慌てて近くのカフェに飛び込み、雨宿り。

あっという間に雨足が強まって、そのあとは誰も店に入ってきません。ガラガラです。

雨はザーザー、足はビショビショ、空気はジメジメ、髪は湿気でグチャグチャ……。何を表現しようとしても、見事なくらいに濁点のつく言葉ばかり。

「日本人は濁音にネガティブなイメージを持っている人が多い」という話を聞きます。「ゴミ」とか「ガサツ」とか、確かに濁点にはイメージのよくない言葉もありますね。

けれども、日本語の濁音は“重み”や“量的な多さ”などを表すためにある、という話もね、どこかで読んだ覚えがあります。
「こんこん」とか「とんとん」は軽い響きですが、「ごんごん」とか「どんどん」は強くて重い響きですよね。

豪雨のなかで思いつく言葉に濁音が多いのも、雨がすごく降っていて、湿度が過剰になっているせいでしょう。

驚くことに、ハワイの言語には濁音がないそうです。
挨拶や土地の名前など、知られている言葉だけを上げても、アロハ、マハロ、ホノルル、ワイキキ、ワイメア、キラウェア……濁点はありません。

ハワイアンスピリチュアル・タロットで使っているスプレッドのポジション名も、koʻolau(コオラル)、hikina(ヒキナ)、pomaikai(ポマイカイ)、au(アウ)、kailua(カイルア)、’oe(オエ)、kapu(カプ)、komohana(コモハナ)、kona(コナ)、lani(ラニ)、kua(クア)、kai(カイ)、mua(ムア)――濁音ゼロです。

こうした語感の優しさも、ハワイのマナ(魂)が私たちに「癒し」の感覚をもたらしてくれている理由のひとつだと思います。

いっぽう、オーロラタロットには、北極圏に住む人々が使っているイヌイット語をカード名として取り入れています。
『クィビトック』、『イグルー』、『キビアック』、『イガルク』、『ウグジュグナック』――日本語にすると濁点がつく言葉もいっぱい。
圧倒的なスケールの自然に囲まれている極地での暮らしには、重みとスケール感のある濁音なしには表現できないものがたくさんあるのでしょう。

けれども、日本語でも、「好き」という言葉だけでは表現しきれないほどの大きな愛を感じたときは、無意識のうちに濁点付きの言葉を足して、「大好き」「ずっとずっと好き」「全部が好き」「ゼッタイ好き」というふうに、想いの強さや重さを表現しますよね。

厳しい世界で生きる者たちの魂が宿った重みのあるメッセージに励まされたいときはオーロラタロットを……。
濁りのない音に包まれた優しい楽園からのメッセージに癒されたいときはハワイアンスピリチュアル・タロットを……。

そんなふうに、ふたつのタロットをあなたの気分で使い分けていただけたらと願っています。

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