~境界線・ふたつの異なる世界・拒絶~
ここから先は草木が生えない――その境い目となる地点のことを「フォレストリミット(森林限界)」と言います。
気温や積雪などの自然条件が厳しすぎるため、そこから先は植物が踏み込めないのです。
たとえば、富士山のような高い山の上方には木がありません。これも森林限界を超えたところに頂きがあるからなんですよ。
さて、『フォレストリミット』のカードは、森と原野の“境界線”を描いたカードです。
絵柄を見てください。うっそうとした樹木たちが「ここから先には来るな」と告げているように見えませんか?
「クッキリした境界線」や「拒絶」、「区分け」、「限界点」といった意味を、このカードは持っているのです。
物事がトントン拍子に進んでいるときは、何も考えないままに先へ進んでしまいがちです。
そうすると、いつの間にか「限界点」や「境界線」を踏み越えてしまうことが。
たとえば、おいしいスナック菓子をムシャムシャと食べ進むうち、「しまった、食べすぎた!」なんていうこと、ありますよね。
また、すっかりリラックスできる関係になっている友達や恋人に、いつの間にか本音をズケズケ言いすぎるようになっていて、「しまった、これは言いすぎた!」と思う地点に来てしまうことだってあるでしょう。
恋にしても仕事にしても、順調に進んでいるときに『フォレストリミット』が出てきたら、「そろそろ、越えてはならない境界線を意識したほうがいい」というお告げだと受け止めてみてくださいね。
そうすれば後悔する結果を招かなくて済みますよ。
また、『フォレストリミット』のカードを引くのは、なんらかの注意が必要なときである場合も。
なにしろ、原野と森は別世界。その境界をまたぐのは、まるで違う世界に踏み込むようなもの。
未来のポジションに、このカードが出てきたら、「この先は、今まで通りにはいかない」という警告です。
でも、だからとって、これを悪いお告げと考えないでくださいね。
たとえば、遠くへ旅行するときは、「今まで通りにいかない場所」に行くわけですから、現地の気候に合う服装やアイテムを用意したりするでしょう?
それと同じように準備を整えればいいだけです。怖がることはありません。
いっぽう、好きな人の心境を表すポジションに、『フォレストリミット』が出てきたら、彼(彼女)は今、あなたに拒絶されているような気分になっている、とも読めるし、このままでいるのは限界だと思っている、ともリーディングできます。
そのときのふたりの状況次第で、このカードから湧いてくるイメージは変わってくるでしょう。
うまく読めないときは、静かな気持ちでカードをじっと見つめてくださいね。
「これは拒絶のカードだから、私を拒絶しているんだ……」というふうに、キーワードだけで単純に読むのではなく、あなたがカードの全体から感じることを大事に。
そうしてみても、なんにも浮かんでこない場合は、あなたが占っている相手は今、心を閉ざしているのかもしれません。
そっとしておいて……という意味なのだと思って、少し距離を置いてみてください。
気持ちというのは変わりゆくもの。何回カードを引いても『フォレストリミット』が出てくるなら、完全な拒絶かもしれません。でも、一度くらい、このカードが出てきたくらいで「私のことを拒否している」と思わないでほしいのです。
あなたにもありますよね。家族や恋人に「今は放っておいて」と言いたくなるときが。
誰にだって、心の奥に踏み込まれたくない時期はあるもの……。このカードは、そんなことも思い起こさせてくれるものなのです。
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※ポジション別のカード解釈キーワードは、アプリ版の『オーロラタロット』で占いをしていただくと、過去・現在・未来などのポジションに従って出てくる仕組みになっています。こちらもご活用ください。
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