~集中・視野の狭まり・一部だけにスポットが当たる~
このカードに描かれているのは、電気が利用できるようになる以前、北極圏の人々が使っていたランプです。
真っ暗のなか、燃える炎は明々としていて、そこにホッとする空間を作り出しています。
とはいえ、周囲はダークな空間です。太陽の強い光と違い、ランプの炎が照らしてくれる範囲は狭いんですね。
かろうじて炎の上部だけが薄ぼんやりと物事の輪郭を映し出しています。でも、モザイクがかかっているみたいで、そこに何があるのかハッキリは見えません。
このカードは“一部だけしか見えていないこと”、“あいまいな部分があること”を意味します。
恋する人の気持ちを占っているときに『ランプ』のカードが現れたら、彼(彼女)は今、あなたの一部分だけに注目している、ということかもしれませんね。
たとえば、ふたりがケンカ中なら、悪い部分ばかり目についている状態だと考えられます。そういうときってありますよね。
その反対に、恋が進展中のときに出てきたら、「恋は盲目」という通り、あなたの長所や美点だけが相手には見えているのでしょう。もちろん、他の人など彼(彼女)の目には入っていないはずです。
いっぽう、恋の現状に悩んでいるとき、このカードが出てきたら、「相手のことをまだよく分かっていない状態」だと読めます。
また、このカードは“視野の狭まり”を表す場合もあります。
たとえば、目の前のことに没頭しすぎているせいで、周りの動きに気づいていない……そんな人に向けて『ランプ』のカードは「もっと周りを見て」と告げてくれるんですね。
なにしろ、恋や仕事に行き詰っていたり、悩みを抱えているときの私たちは、視野が狭くなっている場合が多いのです。
同じことばかり考えてしまい、他の解決策には目が向かなかったり、未来のことまで考えずに性急な判断をしようとしたり、他人の意見を聞き入れなくなってしまったり……。
実際、何かに深刻に悩んでいる友達を見ていると、「もう少し長い目でみればいいのに……」とか「自分のことしか見えていないんだな……」なんて思ってしまうことってありませんか? それこそまさに『ランプ』のカードが示す「視野が狭まっている状態」なのです。
ですから、このカードが現れたら、少し広い目で問題をとらえ直してみましょうね。
ただね、どうにも頭の中がゴチャゴチャで、ちっとも考えがまとまらないようなとき、カードを引いたら『ランプ』が出た、という場合は別です。
その場合、今のあなたは小さなランプが照らす範囲だけに意識を絞る必要があるのです。
雑念を払い、大切なことだけに集中してみるように……というメッセージを『ランプ』のカードは送ってくれているのだと考えましょう。
「気がかりなことがたくさんあっても、あなたが今、考えるべきこと、やるべきことは、たったひとつしかないはずだよ」と、このカードはあなたに語りかけているのです。
「そう言われると、その通りだな……アレをやってしまおう」と心が決まれば、混乱した心も落ち着きを取り戻すでしょう。
こんなふうに、このカードからのメッセージを解釈して、悩みごとの解決に役立ててみてくださいね。
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