~変身 一時的な性質の変化 移り変わりの時期~
『メタモルフォシス』とは“変身”のこと。
極地に暮らすイヌイットには、自分たちの文化をモチーフにした絵を描くアーティストがたくさんいるのですが、彼らが好んで描く題材のひとつは「変身」です。
この『メタモルフォシス』のカードにも、さまざまな動物たちが変身を遂げる様子が描かれています。
ウサギに角が生えてきたり、魚が犬に変わったり、「あえりない」と感じられる変貌がここでは起こっています。
実際に、こんなことは起こらないでしょう。
けれども、たとえば、いつもはウサギみたいにおとなしい人が急に怒り出す、といったことは日常のなかで見られることですよね。
あなた自身も「今日の私はなんだか変。普段だったら、こんなことぐらいで怒ったりしないのに……」なんて思う日があったりしませんか?
周りの人間について、友達と「最近あの人、変わったよね」、「うん、私もそう思う」といった会話を交わし合うこともあるはず。
「前はもっと冷たい人だったの、優しくなった感じがしない?」なんていう話になることもあるかもしれません。
これってまるで、「冷たい魚」が「温かい血の通う犬」に変わったみたいな話です。
こんなふうに考えていくと、このカードに描かれているのが架空の世界のことではなく、私たちが暮らす世界で日々、起こっていることだという感じがしてきませんか?
要するに『メタモルフォシス』は、「一時的にいつもの自分と違ってしまうこと」や「性格や性質に起こる意外な変化」を表すカードなのです。
では、このカードの解釈を考えていきましょう。
好きな人の様子が今日はヘンだったと気になって、カードを引いてみたら『メタモルフォシス』が出てきた、という場合は、「今日の彼(彼女)は一時的に、いつもの自分ではなくなっていたのだ」と解釈できます。
どんな人でも、ときどき変身します。
怒りっぽくなる日もあれば、ネガティブになる時期もあるでしょう。
こういう変身は大抵すぐに収まるもの。「私を嫌いになったの?」と悩む必要はありません。「虫の居所が悪かったのね」と思っておいていいですよ。
いっぽう、「あの人の私に対する気持ち」を占っているときに、このカードが出た場合は、今まさに、あの人の気持ちは変化しているところ、と読んでくださいね。
『メタモルフォシス』は変化のときを告げるカードでもあります。
仕事や人間関係を占った場合にも「変化の時期が近づいている」と解釈してみましょう。
いっぽう、悩み事を抱えていて、「どうすればいいか?」というアドバイスを求めてカードを引いた場合は、『メタモルフォシス』はあなたに「根本的に変わること」を勧めていると考えられます。
人は誰でも変身できます。
「私は変われない……」というのは思いこみ。
その思いこみがあるからこそ、状況に行き詰まりが生じているようなとき、このカードは何度もあなたの前に現れてくるでしょう。
「変われるはず」と信じてみる――それが苦痛な状況を抜け出すための一歩になるかもしれませんよ。
ドキッ! もしかして彼も私に惹かれてる? 本気で好きになっていい?
「もしかするとお互い惹かれて合っているのかも」と感じる相手が現れたあなたへ。彼の気持ちはどうなのか、あなたを幸せにできる人なのか、本音、性格、彼の将来性や相性まで占いましょう。 続きを読む
※ポジション別のカード解釈キーワードは、アプリ版の『オーロラタロット』で占いをしていただくと、過去・現在・未来などのポジションに従って出てくる仕組みになっています。こちらもご活用ください。
※すべてのカードの解釈記事は、こちらにリンクをまとめています。