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「飽きる」「飽きない」の不思議と『悪魔』のカード

20160203最近、もっぱら私が考え込んでいるのは、なぜ、この世には「飽くことなく、何度も何度も欲しくなるもの」と「あんなに好きだったというのに、どこかの地点で飽きてしまうものがあるのか」ということです。

絶対に飽きないものって、もちろん人によって違うし、「何でも飽きてしまう」という人だっているでしょう。
絶対に飽きないと思って長年、生きてきたというのに、どこかの地点で「欲望が底をつく」ということもあります。

ただ、たいていの人には「これには飽きることがない」と感じるものはあるのではないかな、と思います。

そしてまた面白いことですが、この「飽きない」という感覚が幸福感になることもあるけれど、不幸感に結びつくこともありますよね。

たとえば、何時間やっても飽きないゲームのせいで1日の予定が台無しになったり、何杯飲んでも飽きないコーヒーやアルコールのせいで気分悪くなってしまったり、どうにもならない恋から抜け出せなくなることも……。

なんであっても、「もう止めたほうがいい」と思う状態になっても止められない――となると、“苦悩”が出現します。
自分の意志の弱さを呪う気持ちも出てきて、自尊心も低下……。

だから「何事もほどほどに……」と言われるわけですが、そんなことを言われなくても、普通はみんな、何事であろうと適当なところで飽きるはずなんですよね。

だって、どんなに快適な家でも始終、引きこもっていたら普通は飽きますよ。
どんなに美味しいものでも毎食食べ続けたら、そろそろ飽きてきたなと感じます。
なのに、飽きないこともあるから不思議です。

依存症やら嗜癖行動やらについて、立て続けに本を読んでみましたが、ハッキリした答えにはたどり着かないまま。

もはや、「飽きるものと飽きないものの違いは?」という謎解きこそ、私が飽きずに続けているものになりつつあるな……と思い始めたときに、ふと気づきました。

飽きないって単純に「満足してない」けれど「ガッカリもしていない」ということなのかもしれません。つまりは中途半端なんですね。

オーソドックスなタロットカードに出てくる悪魔のカードは、半分獣で半分人間という“中途半端”な姿をしています。

「悪魔に魅入られる」とか「悪魔の鎖につながれてしまっている」という解釈をすることの多いカードですが、結局これは「満足しきれないんだけれど、ガッカリもできない」という複雑な心理を表しているわけで、「満足」か「ガッカリ」のどちらかに落ち着けば、悪魔から解放されるということ。

そして、「ガッカリ」のほうに落ち着きたくないからこそ、苦しい道を歩み続けてしまうのかもしれません。

報いを求める「欲」が悪魔を引き寄せてしまうのかもしれないな、と。

まったく中途半端な考察になってしまいましたが、満足のいく結論を出したい欲に駆られると、このテーマから離れられなくなってしまいそうなので、潔く、これでおしまい。
悪魔さん、さようなら!

ここに使った写真は悪魔ではありませんが、春らしい花と、冬らしい雪という「半春半冬」の風景でした。
雪解けが早くやってきますように。。

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