お悩み相談コーナーにいただくメールで、このところ多かったのは「復縁」に関することでした。
恋人との関係が終わったとき、「次の出会いはありますか?」と聞かれる方は少なくて、「元に戻れるか?」を尋ねられることが圧倒的に多いです。
そう聞くと、「未練のある人が多いのか」と思われるかもしれません。でも、それも少し違うようなのです。(次の出会いを尋ねる人も未練は必ずあります。苦しみは同じです。)
というのも、「復縁できますか?」という内容のメールには、「諦めたほうがいいでしょうか?」という言葉が含まれている場合が多く、そこを見極めたいと思っている方からの相談が目立つのです。
そういう心理の裏には「あきらめたら、もうおしまい」という意識があるのかもしれません。
スポーツや受験戦争、仕事の競争などは確かにそうです。
あきらめれば、もう先はない。
でもですね、恋愛はそれらとは性質が違うものだと思います。
「あきらめません。待っています!」と言う相手の一途さ、粘り強さに感心して、再び愛する気になるものでしょうか?
むしろ、「楽しかったよ、バイバイ」と、あっさり去って行った相手の背中を、思わず追いたくなったりする――それが恋愛です。
「あきらめてしまったら、もう元には戻れない」という危機感が「じっと待っている」という辛い状況を生み出すように思います。
心の中で復縁の日を願いつつ、他の恋も探してみたり、仕事やレジャーにも気持ちを向けたり。ニュートラルな姿勢で、あくまで肩の力を抜いて……。
そんな日々の先に、ひょっこり復縁はやってくるかもしれません。こういう実例は本当に多いです。
復縁を望んでいても、「あきらめる」か「あきらめずにいるか」を決める必要はないのです。