~継続、定着、なくてはならないもの~
『ウル』というのは、極北に暮らす人たちが必ず持っている道具のひとつ。家庭で使う万能ナイフなんですよ。
上部には木や石の柄がついていて、下部は刃物になっています。
狩猟生活の歴史が長い極地では、ナイフはとても大事な道具です。手に馴染むまで使い込み、ていねいにメンテナンスをして、ずっと愛用してきます。
三日月形の刃物なんて珍しい気がします。でも、これは親から子へと長いあいだ受け継がれてきた道具なんですね。この『ウル』は“継続”、“定着”、“なくてはならないもの”といった意味を持つカードです。
『ウル』のカードを解釈するポイントは、あなた自身が使い込んで、すっかり手に馴染んでいる愛用品をイメージしてみることにあります。
そうすれば、さまざまなリーディングが自然に出てくるでしょう。
たとえば、好きな人が自分をどう思っているのかを占ったときなら、「彼女(彼)ほど、自分にしっくりくる相手はいない」と感じているということかもしれませんよね。
今の仕事を続けるべきか、新たな仕事を探すべきか……そんなふうに悩んでいるとき『ウル』のカードが出てきたら、「すっかり馴染んできた仕事」のほうを今は継続すべきというメッセージと捉えることもできるでしょう。
どこか行きたい場所があって、誰を誘うか迷っているなら、気のおけない昔からの友人がベストだと、『ウル』のカードは告げているのかもしれません。
仕事でも恋愛でも、どうしていいか分からない問題に悩んでいるとき、対策を示すポジションに『ウル』が出てきた――そんな場合は、「経験豊富な人に相談する」とか「奇抜なことをするより、今まで通りのやり方を続けて」という意味に捉えることもできるはず。
人は問題にぶち当たると、何かしら新しいことをしてみようとするものですが、薬でも化粧品でも、あと少し使い続けてみることで望ましい結果が出てくる場合もあります。
なんらかの技術の向上を目指していて、ちょっとスランプに陥ったときだって、「何か違うことをしなきゃ……」とジタバタするより、継続によって修練が積まれ、いい結果が出ることもあります。
そんなときに現れるのが『ウル』のカードなんですね。
次から次へと違う方法をアレコレ試すだけが選択肢ではありません。リスクを避けて、現状をキープすることが願いを叶える早道となることもあるのを思い出せてくれるカードが『ウル』です。
最後にもう一つ、解釈例を書いておきましょう。
大事なイベントやデートの前日、着るものに迷っている人がカードを引いたときに『ウル』が出てきたら……。
「今のあなたは新しいドレスを試してみたいのかもしれませんが、明日のあなたに一番似合う服は、クローゼットにずっと掛かっている愛用のドレスのほうだよ」とそんなメッセージを『ウル』のカードは送っているわけです。
さて、新しい年が近づいています。
あなたが大事にしてきた相手との関係が、来年どうなるか……『ウル』のカードを引き当てたなら、ふたりはますます離れられない関係になっていくでしょう。これは「なくてはならない人」という意味も持っているカードなのですから。
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※ポジション別のカード解釈キーワードは、アプリ版の『オーロラタロット』で占いをしていただくと、過去・現在・未来などのポジションに従って出てくる仕組みになっています。こちらもご活用ください。
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