~達観・こだわりの消失・広い視野~
小さな失敗や失望について、うじうじと悩み続けてしまうときってありますよね。
でも、ふとしたときに「もういいや。悩んでもしょうがない!」という心境が訪れて、苦しかった気持ちが鎮まった――そんな経験を誰もがしていると思います。
そんなときの私たちは、ひと言でいえば「達観」に至っているわけです。
『氷原』のカードが表しているのは、まさにこういう達観の境地です。
このカードに描かれているのは、一面が氷に覆われている大平原。視界を遮る建物はひとつもありません。だだっ広い世界のすべてが見渡せるようなところです。
こんなところにポツンとひとりで立っていたら、どんな気分になるでしょう?
たぶん、「この世界のなかでは自分は、ちっぽけな存在だなぁ……」という実感が湧いてくるでしょう。
「達観とは大局を見ることだ」とか、「物事の大きな流れを見れば、小さなことへのこだわりが消えて、達観できる」とか、そんなふうに語られる達観という言葉。
要するに、広い視野を持つと、小さなことがどうでもよくなるということです。
なんだか修行でもしない限り、そんな心境にはなれない気がしてしまうかもしれませんが、大局を見るのは難しいことではないんですよ。
実際、あなたも日々、「達観」を経験しているはずなのです。
こんなときを考えてみましょう。
セーターを着ようとして、小さなほころびを発見!
うわ、どうしよう……でも、今日はこれを着ていくって決めていたし、もう出かける時間……。
こんなとき、その服をちょっと遠目で見ようとしてみることがありますよね?
とりあえず、体に当ててみて、全身が映る鏡で見てみると……「うん、そんなに目立たないよね。別にいいや」と思える――これこそ、ほころびという問題点から目を離し、全体を見るという達観的な作業を無意識のうちにやっているわけなんですね。
こうふうふうに、私たちは「達観に至るコツ」をいつの間にか身につけているのです。
それでも、どういうわけか、「気にしないでいいや」という気持ちになれず、小さなことにクヨクヨ悩み続けてしまうときがあります。
『氷原』のカードが出てくるのは、そういうときなんですよ。
このカードはあなたに「一歩下がって、全体を見てみれば、気にするほどのことではないよ」というメッセージを送っているんですね。
たとえば、恋する相手が今日は冷たかったとか、仕事でミスをして先輩から怒られた……そういうことに悩んでいるとしましょう。
そこでカードを引いてみたとき『氷原』が出てきたら、「そんな日もあるよ」というお告げです。「気にしないでいいよ」とカードは伝えてくれています。
「今日の私の言動、マズかったかも……」と悩んでいるとき、相手の気持ちを表すポジションに、このカードが出てきた場合もね、「相手は達観しているから、あなたのミスや失言をそんなに気にしていない」と読んでいいですよ。
何かしら未来のことを占っているときに『氷原』が出てきたときは、近いうちに今の悩みが消えていく日がくるよ、というふうにリーディングするといいでしょう。
「達観」というのは心の武器です。哀しくなっても切なくなっても、達観ができれば、「そんなときだってあるさ……」と自分を励ますことができます。
そして、タロットカードというのは、うっかり忘れていることを思い出させてくれるツールです。
『氷原』のカードが出てくるたびに、「ああ、そうだった。小さなことでクヨクヨしないようにするコツを忘れていたな」と思い出せば、きっと達観上手になれるでしょう。
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