仕事でミッドタウンに行きました。
帰るころには夕暮れどき。ちょっとブラブラしていたら、「ASHIMIZU」というコーナーが出来ているのを発見。
ミッドタウン・ガーデン内の小川に素足をつけて夕涼みができるというコーナーです。
番号札を受け取って、ひとりで足をポチャリ。
話のネタにと、自分の足の写真を撮っていたのですが、あんまり美しくない……。
ふと目を上げると、向こうのほうで浴衣を着た子供たちが、のびのび水遊びを楽しんでいます。そりゃもう、私の足なんか撮っているより、断然そちらを撮りたくなります。
遠慮がちに足元だけ……そう思ってカメラを向けますが、子供たちは屈託なく浴衣の裾をまくって、無邪気に遊んでいました。
その様子に興味が向くのは私だけではないようで、静かに足を冷しながら、多くの大人が子供たちのほうを見ています。
「自分たちはもう、あんなふうに無邪気にはしゃげる歳じゃないから、楽しそうなその様子をちょっとだけ見させてね」とでも言うように……。
大人になると、家から一歩出たとたん、無意識のうちに「動き」を制約しているものです。浴衣をクルクルまくり上げたり、みんなが座っている場所を歩き回ったりするのは勇気がいる行為ですよね。
「動きの制約」という大人の癖は、恋にだって現れます。
気になる異性がそばにいても、ジロジロ見つめるわけには行きません。触ってみるとか近づいてみるとか、そういうのも難しいから、何かしら「ちょっかい」を出すための“言い訳”を探してしまいます。
「えっと、あっ、それカワイイね。どこの?」とか「なんか今日、雰囲気違わない?」とか、要するに相手を見つめたり近づいたりするための“口実”です。
そういうふうにしてコンタクトを取っていくのが大人の恋。
ですから、考えなくてもスラスラと“口実”が出てくる人は恋愛上手です。上級者なら、そこから先の会話を繋いでいくのも上手でしょう。
近づいてみたい異性がいるけれど、遠目で見ているだけになりがちな人は「口実づくり」が上手くなるよう、励んでみてくださいね。
「そういうのって、なんだか嘘くさくて苦手……」と思ってしまうあなたは、他者に誠実であろうとする善き人です。
だけど、大人になってしまった以上、無意識にも「動き」は制約されています。金縛りにあっているみたいに、あの人が自分のまえを通っていくのを黙って見送ってばかりいると、なかなか恋の芽が生まれづらいもの。
「でも、緊張する……」と思うなら、相手のほうが口実を見つけてくれるよう、ちょっと雰囲気を変えてみたり、目を引くものを持ち歩いたり……そんなふうにして、話しかけるキッカケを相手が見つけやすくしてあげましょう。
それでも、何の反応もなかったら、あなたが気になる相手もきっと口実をつかむのが下手な人なのです。「私と一緒なのね」と思って許してあげてくださいね。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
※この記事は、ジューン澁澤監修コンテンツ『二人が出逢った理由』の「june’s Diary」の転載です。詳しくは「june’s Diaryの転載を開始します」という記事をご覧ください。
※こちらのバナーはスマートフォンからクリックしてご覧ください。
※以下のQRコードをスマートフォンから読み取っていただくことでも、コンテンツをご覧になれます。