最近、鑑定で気になっていることがありました。
自分で自分をいじめる日々を送っている方に、
「もっと自分に優しくしてくださいね」
とお願いすると、「?」な答えが返ってくる場合が多いのです。
たとえば、ひとりの方は言いました。
「そうですよね。でも、なにをすればいいのか分からなくて。
お金もないから、そんなに贅沢できないし……」
と。
もいひとりの方はこう言います。
「分かりました! 自分に優しくするって大事ですよね。でも毎晩けっこう飲んでいるので、これ以上飲むのはヤバいし……」
と。
こういう答えが返ってくるたび、私の頭にはいつも「?」が浮かんでいたのですが、あるときふと、気づいたのです!
きっと、私から
「もっと自分に優しくして」と言われた方は、
「もっと自分を甘やかしてね」と言われたと感じたのでしょう。
そのため、
「分かりました。でもお金がないから贅沢して自分を甘やかすことができない」
とか、
「すでに毎晩けっこう自分を甘やかして飲んだくれているんですよ」
とか、
そういう答えを返してくださったんだと思うのです。
なるほど、なるほど。
気づくのが遅くてゴメンナサイ。
でも私が勧めたかったのは、「自分を甘やかすこと」では決してありません。
むしろ、その逆なのです。
そもそも私が「自分に優しく……」とアドバイスしたくなるのがどんな人かというと、失恋して落ち込んでいて、それなのに自分をますます追い込むような自虐的な毎日を送っているような方だったりします。
つまり、
「そんなふうにお酒に逃げていたら体を壊すよ。
もっと自分に優しくしましょう。
自分を労わってくださいね」
と、そんな意味で言っているつもりだったんですね。
ところが、ご本人は
「やっぱり辛い時期だから、自分を甘やかしたほうがいいんだよね。先生もそれでいいって言ってくれているんだ」
と、そう捉えてしまわれることがあったわけです……。
これは困った行き違いです。
なにしろ、「自分を甘やかす行為」というのは、自分に優しくないことである場合が多いんですね。
たとえば、
失業して絶望するとお酒の量が増える人が多いです。
でも、そうするとアルコール依存になってしまい、仕事がなくてお金がないのに、酒代がかさんで、ますますお金に困ることになります。
失恋して絶望したときは、甘いものの量が増える人が多いです。
そうすると体重が増えてしまます。早く次の恋を探したいのに、だんだん体型に自信が持てなくなってきて、孤独が続いてしまうことになります。
ね、分かりますよね。
自分を甘やかすとこういうふうにマズイことになりやすいのです。
ただ、「自分を甘やかす」って“即効性”があるのです。
とにかく、その瞬間の辛さ、苦しさは紛れます。
衝動買いもそうだし、やけ食いもそう。ゲームやアニメへの逃避なんかもそうでしょう。
それに、そもそも自分を甘やかしてあげよう、という気持ち自体は、自分をねぎらう気持ちから来ています。
別にね、自己破滅的な行動ではないんですね。
そもそも日本人は真面目です。
特に女性には真面目な方が多いです。
日ごろから自分を抑えて、いろんなことをガマンしているので、辛いことがあったときに、
「今日くらいはアイス山盛り食べてもいいよね!」
とか
「たまには大人買いでもしなきゃ、やってられないよね!」
と、
自分を甘やかすことで自分を慰めようとするわけで、そこにはちゃんと「自分を労わろう」という思いやりの心が働いています。素敵なことですよね。
けれども、1日や2日で済まず、自分を甘やかすことが習慣になってしまうとね、先ほども失業や失恋の例をあげましたが、自分をますますひどい状況に追いやることになってしまうもの……。その点には十分、気をつけてほしいな、と思うのです。
といってもね、辛い時期に「自分を甘やかすのをピタッと止める」のって、しんどいですよね。
分かります。私もよくやります。
辛い日に夜更かしたのがキッカケに、
そこからずーっと、夜更かしグセがついてしまい、なっかなか睡眠リズムを元に戻せなくなったりしてしまいます。。
それでだんだん自己嫌悪したりして……。イヤになっちゃいますよね。
とはいえ、まずね、自分を甘やかしてみてもいいでしょう。
そういうときも必要だって分かっているから、私たちは長い目で見ると自分に優しくないことをするんだと思います。
それに、ぎっちぎちの規則で自分を縛って「優等生」であろうとすることも、「魂に優しいこと」とは言えませんから、いいのです。
どちらにしろ、「自分を甘やかすだけでは根本的には救われない」と、身に染みて気づくときって来るもの。
そのときはじめて、本当の意味で「自分に優しくする」とはどういうことかを考え、自らを労わることができるようになるはずです。
これが出来ると、人生すごく変わります。
簡単なコツがあるので、最後に紹介しておきますね。
「今このときの満足」を求めている気持ちをね、
「未来の満足探し」に向けること。これだけです!
ストレスがかかってくると、
「とにかく、今すぐ満足したい!」となりますが、そこをグッとこらえて、
「明日の幸せのために何ができる?」と考えてみてください。
そうすれば、
「早く寝たほうがいいな!」とか「部屋を片付けてスッキリしよう!」とか、地味ではあるけれど、「明日、確実にいい気分になれること」をしたい気持ちが増してきますよ。
「そんなにうまくいく?」なんて疑わず、軽い気持ちで試してみてくださいね!
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