~光のないところに差す光・奇跡の訪れ~
ありえないことが起こり得ること。
滅多にない経験をすること。
不可能だと思っていたことが可能になること。
……こうした奇跡の到来を、このカードは告げています。
ここに描かれているのは真っ暗な夜の森から空へと伸びる光の柱。
不思議で幻想的な景色です。
この「光柱」とは街の光や漁火の灯りが大気中の氷晶に反射し、屈折を起こし遠くの雲に映りこむために見られる現象なんですね。
空気の冷たい極地でも稀にしか見られません。まさにミラクルです。
「滅多に起こらないこと」を期待する気持ちは大人になるほど失われがちだし、「奇跡なんてありえない」と思い込んで生きている人も多いかもしれません。
確かに、毎日のようにミラクルが起こるのを期待するのは愚かかもしれません。けれども、奇跡の存在を100%否定するのもまた、愚かなこと。
九死に一生を得るような奇跡を体験した人は世界にたくさんいます。
絶望の淵からミラクルを起こして立ち直る人がいます。
こうした話を聞くのは、どんな人にも価値があること。「今がどんな状況でも希望はあるのだ」という気持ちを与えてくれる話だからです。
このカードがあなたに伝えたいことも同じ。
これは困難な状態にあっても、奇跡を信じてみるべきときに現れるカードなのです。
未来を占っている場合なら、驚くような変化や偶然、幸運に恵まれるとリーディングしてみましょう。
また、恋する相手の気持ちを知りたいときに『光柱』が現れたら、こんなふうに読んでみてもいいですよ。その人はあなたとの出逢いを奇跡のようなものだと思っている、と。
あるいは、彼(彼女)は希望をまだ捨てていないとか、いつかは自分たちの願い叶うと信じつつ、あなたとの交際を続けている、と読むことも出来ます。
ただ、『光柱』のカードは「決して簡単ではない」という気持ちが相手の心にあるのを反映している場合も。
たとえば、とても確率の低いことに挑戦するとき、どんな人だって「それでも何とかなる……」という気持ちを持ちつつ、「上手くいかなかった場合を覚悟する気持ち」も持っているものですよね。
そういう意味では、ダメもとでの挑戦心とも読めるカードです。現実離れしている考えを表すことも。
とはいえ、『光柱』のカードは、まぎれもなく美しく、その絵柄には何か、私たちの心を打つものがあります。
このカードをどう読めばいいか迷うときは、暗い森から天へと伸びている光の柱を無心で見つめてみましょう。
あきらめないで。
希望を捨てないで。
自分の力を信じて。
……そんなふうにカードがあなたを励ましているように見えてきませんか?
自分なりの解釈で構いません。この美しいカードからのメッセージを、あなたも自分自身でぜひ読み取ってみてくださいね。
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