みんな、いろいろなものを待っていると思います。
私は春を待っています。
友人は来月のイベントを心待ちにしているそう。
今日、仕事でお会いした方は、検査の結果を待っていると。
内容はそれぞれですが、じりじりと「待つ」気持ちは同じ。
あなたもまた、彼や彼女を、あるいは相手の心の変化を待っているかもしれませんね。
でも、現代って、「待つのが苦手」な人を作りあげている時代に思えます。
ネットで何かを注文すれば、即日配送。
言葉だって、メールや電話で瞬時に届きます。
朝いただいたメールに深夜になって返事を打つときは
つい「大変お待たせしました」と書いてしまいます。
1日すら待たせるのはよくないムードの時代なわけで。
待ち合わせに遅れるときも「10分ほど遅れます」という
メールがよく来ます。
メールなんてなかった大昔は1時間くらい待ちぼうけを食らうこともありました。
10分の遅刻なんて「想定内」だったなぁ……と、遠い目。
もちろんね、モノやコミュニケーションが待たずに届くのは、ありがたいこと。
でも、そのいっぽうで「待たせちゃいけない」というプレッシャーは
私たちの日々を緊迫させている気もするのです。
それでも、お悩み相談コーナーをいただくメールには、
「彼をいつまでも待つつもりでいます」と書かれている方が多く見受けられて、
そのことに少なからず感動せずにはいられません。
待てない時代なのに「待つ」気にさせる。やっぱり恋の力はスゴイ。
10分でも遅れたらアウト!
そんなシビアな社会で生きているとね、思います。
待っててね。待ってるよ。
そういうコミュニケーションを成り立たせる「恋愛」が、この世に残っているっていいな、と……。
「待つ」という優しさを忘れずにいたいですね。。
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